スモールスタートで、どうやってWebサイトの集客面を立ち上げていけばいいのか?

「ヒト・モノ・カネ(・ジカン)」が、ビジネスの原資です。Webサイトを立ち上げたならば、この原資を今度は集客に最適に割り当てるにはどうすればいいかを考えるわけですが、大資本でのプロジェクト開始、最初から面を取りに行かないと勝てないサービスなどは、認知の短期的な拡大と安定を目指し、潤沢な原資で複雑かつ華々しいマーケティングの理論を現実に実行することができます。
ですが、このコラムを書いている私はかつて、ITバブルに乗って上場を果たした広告系企業の営業・マーケティング部門の役員として仕事をしておりましたが、その時でもそうしたお話に触れるのはごく限られた一部の話でした。

多くの企業においては、かなり限られた「ヒト・カネ・時間」(モノはたくさんあったりしますが)で、Webサイトのマーケティング、いや、そこまで大きな話では無く、もっと現実的な売上や集客といった結果を追っていくことになります。
正論を言えば「認知」されることで「信用」され、その信用が「売上」を生んでいきますので、認知にかけるコストが許容されれば、マーケターとしてはその後の目標へのアプローチが楽になります。しかしながら、それを許容できる広告宣伝費を持っていない状況が一般的です。
つまりは、市場を作っていく(ニーズを作っていく)取り組みではなく、すでに存在している市場に自社の製品、サービスを食い込ませていく戦略を考えることになるのですが、調査費などあるはずもありません。

多くのマーケターは、会社から「市場のことは大体分かってますよね?いけますよね?」という”即戦力”を期待されているわけです。

即戦力であるインターネットマーケターの方々には、このコラムはあまり意味が無いのですが、上記の状況に(悪い意味で)ハマってしまっている方に、以下の様な進め方をお勧めします。

 

Webサイト集客基本

顕在化しているニーズというのは、言葉になっているニーズです。このニーズに売りたいモノを合せていくことが、効果の効率を上げる絶対の原則になります。
これを安く上げられるのは、リスティング広告でしょう。すぐ始めて、すぐ止められますし。
重要なのは、始めから、効果を期待するのは止めるべきです。まずはできるだけ多くの、ロングテールキーワードを思いつく限り全ての組み合わせでキーワードを登録し、あなたが扱う製品。サービスに対して、市場の興味がどこにあるのかを実感を以て確認しましょう。(いきなりGoogleにお任せ出稿なんてしてはいけません。)
確認できたら、いきなり駄目なキーワードをOFFにするという極端な効率化を進めないことです。次にやるべきは、時間と訴求をコントロールすることです。それでも駄目なら、効果の上がらないキーワードをオフにしていきましょう。

そして、同時に、どのタイミングで脱リスティングをするのかが重要になります。ずーっとリスティング広告だけで最適化を図っていくのは無理があります。単に縮小均衡を目指すだけになってしまいますので。
ある程度、どんな点に市場の興味が向いているかが分かったら、リスティング広告の他に目を向けましょう。市場の興味と同じようなテーマを扱うメディアへの記事広告や純広告への出稿拡大、そのキーワードでのSEO対策、サイト全体の訴求の改善などです。

ニーズが言語化されてわかりやすいところから小さく始め、一つ一つを積み上げて次へ拡大するというごく当たり前ですが、なかなか面倒で進めにくい方法ではありますが、「ヒト・モノ・カネ(・ジカン)」に制限が大きい場合は、このようなやり方をお勧めします。

で、そのジカンの短縮に、Access Reporter™ を使いませんか?というお話でした。

お後がよろしいようで。