マーケティングオートメーションは凄そうだけど、その程度の感覚で導入してはならない

アクセス解析を本格的に取り組んでいくと、その数字をベースにして発想するだけでは、成果到達数を伸ばすには頭打ちになるタイミングがいずれ来ます。
そうなると、インターネット広告と Webサイトといった局地戦から、戦線を拡大することを考えるようになります。
ここで登場するのが、マーケティングオートメーションという言葉です。

マーケティングオートメーションは、そろそろ流行から定番へフェイズがシフトしてきたあたりでしょうか。定番と言ってももちろん、それが必要な戦いをしている界隈での話ですが。
マーケティングオートメーションの礎となる理論として有名なのは、「デマンドウォーターフォール・モデル」「ザ・モデル」あたりですかね。

簡単に言うと「接触してもらい、理解させ、信頼を築き、正常な判断をしてもらって、お客様にする」というプロセスを、段階分けして効率的に推進させる方法論です。
これを個別に手作業でやっていたら、とても追いつかないので、ツールで効率化、自動化するというのがマーケティングオートメーションです。

このマーケティングオートメーションですが、顧客化プロセスが面倒だし専門家もいないのでツールを導入という感じの会社は、ほぼ失敗します。
顧客化プロセスの設計と進行ができるチーム、専門家が社内にあって、実際に様々な取り組みを行い、成果を挙げてきているが、そのリソースをより価値が高い業務に割り当てたいぐらいのところまで到達していないと投資が無駄になります。

自分達の具体的な課題認識と明確な方向性と意思がないのに、ツールを導入したいというのは、このマーケティングオートメーションでなくても、駄目になる典型的パターンです。

少なくとも、アクセス解析という Web上の局地戦を経験してからのスケールアップという手順は踏みましょう。