訪問件数とページビュー数
訪問件数(セッション)と、ページビュー数は明らかに異なる指標値です。これはどなたもご存じかと思います。では、それぞれ、アクセス解析においては、どういう使い方、見方をするのが良いかと質問されると、戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ユーザー数、訪問件数、ページビュー数、直帰数、コンバージョン数などといった、積み上げられた合計数は、アクセス解析においては、時系列における推移や分布として有用です。結果としてどうであったかを判断する上では、率よりも絶対数によって語られることが多いでしょう。なぜならば、多くの場合、最終的な目標が絶対数で設定されるからです。
つまり、訪問件数やページビュー数は、その指標が目的に設定されていればアクセス解析において重視するべき数値で、目的に設定されてなければ、見る必要があまりないというのが結論です。しかし、これでは、訪問件数とページビュー数という話ではなく、何でもそうですよね。となってしまいます。
アクセス解析において、訪問件数は、インターネットユーザーがサイトを訪れた総数。ページビュー数は、サイト内で(便宜的に言うと)閲覧された総数と、違いがあります。つまり、サイト外(流入)を見る場合には訪問件数、サイト内を見る場合にはページビュー数にまず着目するという違いがあります。
これらの数字を軸にして、定着率を見たければ “訪問件数÷訪問者数”、ページの重要度を見たければ “ページビュー数÷訪問件数” など、他の数字と数式を組んで分析をブレイクダウンしていきます。
アクセス解析においては、様々な分析の方法や数式がありますが、第一に、視点を固定することが重要であり、その基軸になる頻度が高いのが、訪問件数とページビュー数です。