Google Analytics で急に直帰率がほぼ 0% になったら疑うこと。
ごくたまにあるのですが、CMS の設定を変更したり、リニューアルしたりすると、直帰率が急減し、ほぼ 0% になることがあります。『さすが!サイトが大幅に良くなったんだな!』とは思わないでください。
ほぼ確実に、Google Analytics の計測タグが二重に読み込まれているだけですので。
直帰は、設定されたセッションの有効期間中に、1回しか Google Analytics にカウント(多くの場合はページビュー)が発生しなかったセッションのことです。
Google Analytics の計測タグが二重に読み込まれているということは、ページを表示した瞬間 2 ページビューがカウントされることになるため、理論上、直帰は存在しないことになるからです。
いや、あり得ないでしょ。と思われても、私は、たまに(1/800サイトくらいの頻度で)見かけます。ありがちな背景は以下の通りです。
- HTML に直接計測タグを書いたが、実は、サイト共通でインクルードしているファイルがあって、そちらにも計測タグが書かれていた。
- CMS で Google Analytics 計測タグをプラグイン実装していて、そのプラグインを複数回読み込んでしまっていた。
- 一括挿入などを機械的に行った際、置換式などを単純に間違えて記述し、複数入れ込んでしまっていた。
Google Analytics が正しく動作しないケースの鉄板は、計測タグが挿入されていない、挿入位置と方法が間違っている、対象のプロパティでないものが入っているというのがありますが、それらは、結果としてカウントされないので、すぐ分かりますし、そもそも事前に皆さん注意して確認するでしょう。
気づきにくいのは、カウントされているが、その数値が正しくないという、今回のコラムのようなケースです。Google Analytics を導入したら、セッションやページビューがカウントされているか以外に、直帰が異常でないことも確認する項目としてケアした方がいいでしょう。