最低限のスマホ対応、その “最低限” ってどの程度?

多くの企業 Webサイトにおいて、スマートフォン対応は進んでおり、その方法として、レスポンシブウェブデザインを使用しているケースが多くあります。
Webサイトの PC やスマートフォンといったマルチデバイス対応は、検索エンジン対策としても重要となります。

『見込顧客は、スマホでうちの Webサイトなんか見ないから、本当に最低限の対応でいい。』この意見は、正しいです。確かにスマートフォンデバイスでのインターネット利用は増加の一途を辿っており、PC を抜いているほどですが、その主流にはまだ偏りがあります。
ただ、ひとつ注意を促したい点があります。Google 対策として最低限のスマホ対応、その “最低限” の目論見は、実は低すぎてむしろ検索エンジン対策としてマイナスに働いている可能性がないとは言えないということです。

  1. 画像のサイズや解像度、見やすさはスマホでも担保されているのか。
  2. 読み込みが、PC に比べて極端に遅くなってしまっていないか。
  3. Javascript などで動かしている部分があるとして、その実装はスマホでも問題なく動くのか。
  4. CSS が、スマホで展開される際もボトルネック(エラーという意味だけではなく、速度等も含め)にならないような読み込み、記述方法になっているのか。
  5. 文字サイズ、行高、タップ可能な部品のサイズや余白が、スマホで利用した際に快適なのか。

 

“最低限” というと、1~3 くらいまでの対応になってしまっているケースが多く、4、5 まで対応していない Webサイトを見かけます。
“最低限” というのであれば、上記 5 つは対応しておきたいところです。気になるのでしたら、Google PageSpeed Insights などに掛けて、問題が無いのかを確認しましょう。尚、Access Reporter™ では、さらに詳細の課題を入手することができます。

ちなみに、もう一つの選択肢として、スマホ対応は一切しないというのも、実は間違いではないんですよね。中途半端にしてしまうよりは、良い選択しかもしれません。