専門知識が無くても十分有益な示唆を得られるアクセス解析の方法

アクセス解析には、専門的な単語、数字の持つ意味、目的に対して適切な数字が何かなど、スタートラインに立つまで多少なりとも勉強が必要になります。
ですが、アクセス解析の仕方に詳しくなったところで、それが活かせる立場に自分がいなければ何の役にも立ちませんし、知識があるからといって、分析結果から考察される改善案の確度が高いと言い切れるわけではありません。

ですので、表題のような方法もあるということをお伝えしたいと思います。
具体的には、Google Analytics にアクセスして、『ユーザー>概要』のレポートを表示します。そして、1年なりの区切りの良い期間でグラフを表示させます。準備は以上です。

後は、自社のオフラインの営業実態と比較するだけです。
前年の見積件数や営業訪問件数をグラフ化し Google Analytics のセッション数グラフと重ね、近似するのか、相違するのか。あるいは、数ヶ月ずれで近似するのかなどの傾向を見ましょう。
傾向が合致していれば、自社のオフラインの営業実態に対して特に寄与できている事はないといっていいです。相違しているのであれば、そこに可能性あるいは課題があります。
これだけですと「え?飛躍しすぎていて意味が分からない。」と仰られるかと思いますが、アクセス解析から何かを得るには、常に他と違うことを見つけることが重要です。
オフラインと傾向が違うのであれば、その理由を考察しましょう。少しアクセス解析の知識をお持ちであれば、集客やキーワードを見てみても良いですし、コンバージョンの内容(数ではなく問い合わせメールなど)を見ても良いです。
案外、オフラインで触れられていない見込み客層が、実は Webサイトを見ている!なんてことも発見できるかもしれません。
もちろん、これらの考察を専門家に相談してみるという考え方もできるでしょう。

とにかく、企業活動の一般に対して違いを見つけることが、アクセス解析の王道です。数字だけ見ていても改善の幅はたかがしれています。