SEO と サイトの魅力はトレードオフになりやすいので注意

アクセス解析を日々行っていると、分析結果こそが正義、特に、PageSpeed Insights や Mobile-Friendly Test のスコアこそが正義のように傾注しがちですが、それは非常に危険なことです。
確かに、Google がビッグデータ解析の結果として、表示スピードが速いことが何よりも重要という大きな結論を出してはいますし、それを否定する余地はおそらくないでしょう。
PageSpeed Insights の 80 点は、20 点に比べて明らかに良く、20 点は看過できない課題と考えて当然ですが、では、PageSpeed Insights の 80 点は 100 点でないから課題と見るべきなのでしょうか?
また、例えば、表示スピードが 1 秒 と 1.1 秒には、直帰率に大きな差が生まれるのでしょうか?このあたりを冷静に考える必要があります。Google 自身も 100 点を取ることが重要でないことは述べています。

例えば、最速こそが最良とするとなると、画像は一切使えませんし、全てのサイトが HTML だけで表現されるべきという、スピード原理主義のような理論がまかり通ってしまいます。ですが、結局は、そのページを見た方が分かりやすく、興味を惹くものであるかどうかも当然重要です。
表示スピードや SEO を追求するあまり、表現力を欠いてしまっては、全く意味がありません。

Google Analytics、PageSpeed Insights や Mobile-Friendly Test といったツールは非常に便利で、かつ、結果がわかりやすいですが、これらが提示する値だけを見て改善しても、最終的な成果獲得数が増えると言うことには必ずしも直結しないということを常に意識し、定性的な課題分析も行っていくべきです。