Google Analytics におけるセッション期限のルール

Google Analytics のヘルプ(https://support.google.com/analytics/answer/2731565)に、1 セッションが終了する条件が記載されています。

  • 操作が行われない状態で 30 分経過後
  • 午前 0 時
  • キャンペーンの切り替わり
    キャンペーンとは、参照元サイト、検索キーワード、URL に utm_campaign のような、Analytics のキャンペーンが設定されているものの変化を総称しています。
    つまり、「アクセス解析」で訪問し、直後「ログ解析」で検索し直して訪問すると、時間経過は関係なく、2 セッションとして記録されます。

 

以上の 3 つがあります。キャンペーンは分かりづらいネーミングですが、まぁ、理論的には納得ができます。
問題は「午前 0 時」での切り替わりです。特に夜間帯のアクセスが多いサイト(例えば個人向けの EC サイトなどでしょうか。)は、結果としてこの制約によって、無視できない割合でセッションが実態と乖離することがあります。23:59 のアクセスは、1分後にはセッションが強制終了され、引き続きの 00:00 以降のアクセスは別のセッションになるということです。Google Analytics 的には、23:59:59 で切らないと、1日データの集計に問題が生じるのでやむを得ないですが、この仕様を理解しておきましょう。セッションを分母とした計算が過小評価される可能性がありますので。

また、ヘルプには記載が無いですが、セッションは基本的には Cookie に依存していますので、異なるブラウザ間では全く別のセッションとして扱われます。例えば Chrome と Edge で同じサイトを見ても、別々のセッションとして扱われるということです。当然、Cookie を削除したりした場合は、次に Google Analytics のタグを発火させると、それは新しいセッションとしてカウントされます。

他のコラムでも書いていますが、様々なデータソース自体の仕様がある以上、アクセス解析のデータに精密性を求めるのは基本的に正しいとは言えません。傾向をつかむためにアクセス解析を利用しましょう。