Search Console の順位に自分のサイトが無い!?
Search Console の重要な機能の一つ「検索パフォーマンス」には、平均掲載順位という項目があり、自分のサイトがどのようなキーワードで何位に表示されたかを知ることができます。
ですが、この表示順位、実際に検索してみてもその順位がずれているだけではなく、そもそもそのような順位に自社のサイトが全く見当たらないこともよくあります。また、逆に検索したら自社サイトが上位に載っているのに、Search Console ではだいぶ下位の順位に算定されていることもあります。
Google 自身がリリースしているツールなのに、そんなはずはない・・・と考えますよね。Google 自身も解説しているとおり、実際の順位と異なる理由は以下の様なものです。
- 表示されなければ、平均掲載順位に算入されません。つまり、検索結果2ページ目に載っているのであれば、検索した方が2ページ目を表示しなければ、順位として算入されません。仮に自社のサイトのページが15位と25位にリストされていたとして、検索した方が、1ページ目(1~10位)と3ページ目(21~30位)だけを見た場合、25位だけが表示されるので、順位としては25位が算入されてしまいます。
- 位置情報がオンである場合や、検索語に地域が含まれている、検索履歴をトラッキングされているなどの検索実行者個人の状況により、そもそも Google が返す検索結果が異なり、それによって、順位が異なります。よって、手元のPCでは、その検索結果順位が再現できないかもしれません。
- オーガニックリスト内の AMPカルーセルやナレッジパネルカードといった、Google が出す特殊な部品も順位枠としてカウントされています。
- そもそも Google が有している検索結果は1つではありません。複数種類のサーバ群で検索結果が異なるため、それらによる順位のゆれが存在します。
昔から SEO対策に触れている方は順位の対象物として違和感を覚えるかもしれませんが、単純なサイトタイトルとスニペットのテキストリスト部分だけがオーガニックリストではありません。
Google の検索結果は都度変化していますし、その変化は膨大なビックデータに基づく最適解であるはずですので、リッチリザルトなどはインターネットユーザーには有益な情報として考えた方が良く、こうした検索結果を構成するすべての部品に順位が付くべきということでしょう。Search Console の順位を正として捉えて、平均掲載順位に関するドキュメントを参照されてみることをお勧めします。