アクセス解析において数や率にこだわりすぎてはいけない。

アクセス解析は数字を扱うため、その結果は非常に分かりやすく、比較して判断しやすいものです。

そのため、数字や率に固執するあまり、対策が無駄を切り捨てる、縮小均衡に向かいがちになります。
特に、広告宣伝、中でもリスティング広告など、精緻に数字が結果として得られるモノは、より一層この傾向が表われやすいです。言うまでも無く、問題に対する一番簡単な解決策が「出稿を止める」ことだからです。

ですが、これではいつまで経っても上を目指すことができません。
数字を見て判断する際には、必ず、「今、自分たちが立てたマーケティング戦略のロードマップのどこに居るのか?」に基づかなければなりません。
自分たちが行っているのは、広告宣伝なのか?それとも、販売促進なのか?のような確認は重要で、それによって最終目標にたどり着くために今すべきことが変わってきます。

要するに、問題が無い状況などあるわけがありません(100人中100人がコンバージョンする状況は無い)ので、アクセス解析によって発見される問題と思わしき数字は山ほど出てきます。
発見される問題に対して、「本当に問題となりうる水準なのか」あるいは「今その数字を改善する必要があるのか」を主体者でいる自分たちの現在地点に基づいて判断しましょう。

「問合せ50件/月」という目標に対して、それをそのままブレイクダウンせず、ロードマップも描かず Webサイトの運用をするということだけは、避けた方が良いです。

わかりやすいアクセス解析の結果は、見間違えると目標から遠のいたり、道を見失ったりすることがありますので、数字に支配されないよう、常に数字を使う側でいるように気をつけてください。