Google Analytics ページ閲覧時間は注視する価値あり

Google Analytics をはじめとしたアクセス解析ツールの定番統計項目であるページ閲覧時間は、定番でありながらもあまり注目されることがない数値です。
「ページ閲覧時間=読み込んでくれている時間」と結構重要な数値ですので、こちらについても注目されてみては如何でしょうか。

ページ閲覧時間は、長ければ長いほど良いわけではありません。時間が掛かるということをポジティブに捉えれば、熟読してくれていると言えますが、ネガティブに捉えると、熟読しようとしたが途中で諦めたとも、何をどう見ていいのか迷っているともとれます。
つまり、ページ閲覧時間には適度という考え方が存在しており、その適度の測り方は、一例として以下の様に導き出すことができます。

1つの商品・サービス、あるいは会社概要など、詳細情報が載っているページ群

素読みした時にかかる時間を計測し、その時間に近いほど適切ということができます。尚、目安として、1つの商品・サービスの詳細情報全てを素読みしたときにかかる時間はせいぜい2分以内であることが好ましいです。
それよりも長いと、文章や見せ方によほどの工夫が無ければ、読むことにうんざりしてしまうことでしょう。うんざりされている状況である場合、素読み計測した時間の半分程度しかページ閲覧時間が記録されていないことがよくあります。

上記以外

詳細情報以外のページの多くは、閲覧者に選択(ページ移動)を促す機能が主となります。つまり、一覧性や選択しやすさが重要な視点となり、すなわち、ページ閲覧時間は短いに超したことはありません。ここに適度という観点はあまりありません。
また、離脱率も併せて見る必要があります。ページ閲覧時間は短いものの離脱率が高い場合は、決定回避の法則が閲覧者に働いていることがありますので、選択肢の提示の仕方を様々な方向性から検討する必要があります。

インターネットユーザーの時間をより多く自社の Webサイトに留めておくことは、他社を見に行く可能性を減らすことでもありますので、飽きられないように考えながら、ページ閲覧時間の合計であるサイト閲覧時間の伸張に努めるようにしましょう。