アクセス数が少ないサイトでも、アクセス解析を有益にフィードバックする方法

Webサイトの改善点を導き出す手順―アクセス解析とヒューリスティック分析をどう使う?」や「アクセス解析って何ができるの?」というコラムでも書いたとおり、アクセス解析は、課題がある場所を特定するための手段とするのが当然の考え方です。

ただ、BtoB ビジネスを行う企業サイトにおいて、課題を特定するだけの統計的に信頼できる訪問者母数が、必ずしも環境変化の影響が少ない短い期間において得られているわけでは無く、少ないアクセスの傾向だけを見て、本当に課題を決めて良いのかというケースはよくあります。

そこで、特にアクセス数が少ない Webサイトにおいて効果的なアクセス解析の利用法があります。意外と盲点でもある逆の発想 “成功パターンを見つけること” です。

Webサイトに定義した目的に達した(コンバージョンした)訪問だけにフォーカスし、それらがどのページを見たのか、何ページを見たのか、どれくらいの時間を要したのかに注目しましょう。
これをトレースさせることができれば、高い確率でコンバージョンできるはずだからです。

成功パターンを定義できれば、少ないアクセスだとしても、そのパターンに入れない Webサイト構造上の理由を考察し、改善するということができます。

アクセス数が多い場合でも、成功失敗双方を見て、双方のアプローチからでも同じ結論(課題の特定)に達するかは非常に重要です。
是非、見方を変えてより確度の高い仮説立てを行いましょう。