アクセス解析はどれくらいの周期で何をすればいいのか?

Webサイトの改善の試行錯誤を続けていると、とりあえず、Analytics の数字が気になるものです。『昨日リリースしたランディングページは自信作だが、どうかな?』とかです。
結果に一喜一憂するのも楽しいものですが、これを続けてやっていき、かつ、ノウハウとして積み上げていくためには、表題の通り、いつどんなことをすればいいのかを考えておくことが重要です。

日次

日次に関しては、結果の確認が中心で、おそらく以下の様な見方をすることになるでしょう。
・前日の結果確認。
・当月(あるいは目標を決めてアプローチした開始日からなど)の推移確認。
上記のような結果確認に加えて、異常値が発生していないかも確認された方が良いでしょう。できれば15分程度でさっと確認できるくらい、作業内容を絞って続けられることに主眼を置くようにしましょう。尚、Google公式ヘルプには、集計には最大で24時間のタイムラグがあるとありますので、この点を留意する必要があります。

週次

週次に関しても、日次同様、結果の確認、異常値の確認が中心になるでしょうが、訪問者数が多いサイト(1,000人/週以上目安)であれば、簡易的な分析をすることも意義があります。
・主要な集客経路の成果変動と、原因の分析。
・特に広告のランディングページに関する評価。

月次

月次および月次よりも長いタームでの分析は、多くの企業で対目標評価というイベントになるでしょうから、成果評価と課題の掲出を行うべきです。このタームでいわゆるアクセス解析というレベルの作業になるでしょう。
特に重要なのは、課題の特定においてできるだけノイズを排除したデータに基づいた上で、課題はできるだけ単純な原因に切り分けることです。課題の原因を単純なものに切り分けられれば、その先の改善手段も明瞭かつ素早い対応か可能になります。
あまり難しすぎる視点は持ち込まないよう、心がけましょう。

四半期間

過去比較なども用い、外的要因も踏まえて評価をする俯瞰的な視点も必要なタームです。全ての期間の統計以外に、成功したケース、失敗したケースの抽出を行うことで、長期的に再現性のある勝ちパターンを見いだすことが、一つの重要な目的になるでしょう。

半期間あるいは年間

月次で積み上げた課題に試行錯誤した結果として、サイト全体や広告戦術全体に改善をフィードバックすることを目的として、数値分析以外に、取り組みの分析を行う必要性があるタームです。

如何でしょうか?アクセス解析は、常に同じ視点で数値を扱うのでは無く、また、対象全期間の合計や平均だけにとらわれること無く、時間軸を意識した適切な視点で行うようにすると、結果と対策にマンネリ感がでてしまうのを避けることができます。
常に次のマーケティングステージにステップアップできるよう、時間と視点の関係を重視しましょう。