ITP で Google Analytics は終わりません。(筆者私見)
Apple社が提唱する ITP(Intelligent Tracking Prevention)が、登場から現在までごく一部の界隈で大騒ぎになっていますが、プライバシー保護の機運隆盛の矛先は、インターネット行動のトラッキングに向けられています。
そもそも、このようなことが起こっているのをこのコラム初めて知った方もいるでしょうし、それで調べてみると、もう、Google Analytics おしまいでは?なんて思ってしまう方もいるのではないでしょうか?
何せ、インターネット上にある ITP のお話は、ファーストパーティ・クッキーだの見たことのないカタカナがわんさかあり、何かヤバいくらいしか一般人にはわからないものが多くありますので。
冷静に整理すると今のところは以下の様なことが起こっています。
- iPhone など、Mac製品全部で起きていることです。要するに、Safari ブラウザだけの話です。
- (Safari において)複数のドメイン間でインターネット行動を引き継ぐ、共有することを止めさせよう(現状は制限しよう)という流れが進行しています。
- (Safari において)ずーっとインターネット行動を保存し続けるのは止めさせようという流れが進行しています。
- (Safari において)特に行動追跡型広告を排除しようとしています。
Google Analytics だけでいえば、(正確とは言えませんがわかりやすく言うと、)影響を受けそうなのは『iPhone ユーザーのリファラ情報が全滅する』くらいです。
まぁ、すでに検索キーワードの大半が分からなくなった(Search Console 等で多少代替できていますが)時点で、Google Analytics は、アクセス統計ツールの本分であるサイト内改善をするためのもの(極論)と割り切って考えるべきでしたので、これくらいは気にならないかなー。とか強がりを言ってみたりして。。。
経路を知りたければ、広告効果測定ツールの分野ですので、それと併用すればいいかと思う次第です。とはいえ、広告効果測定ツール側は、この ITP が直撃しているのでそちら界隈が大騒ぎになっている訳なのですが。
広告効果測定ツールは、今後は、サーバインストール型のような感じになるのでしょうね。
リマーケティング広告などの行動追跡型広告は、うーん、無くなるかもしれません。
“Safari (Apple ITP) vs トラッキングツール” は泥沼のアップデート合戦をしている最中ですし、しばらくそんな感じだと思いますが、Google Analytics だけで言えば、影響は上述のとおりです。
と言いましても、現状 Google Analytics の数字から iPhone や iPad が消失しているわけではないですから、予見される状況に至っているわけでは無く、また、Google 自身も特に公式に何も発表しているわけではありません。