Google Analytics 集計期間とユーザーの関係
「前年度1年間を振り返ってレポートしようとしたときに、データは月次で取得しグラフ化して、その数値を足上げた合計を年間レポートとして作成した。」
油断しているとやってしまうことがあるお話です。
Google Analytics において、”1年間” と、”1ヶ月ごとを足し上げた1年分” は、違う数字になります。
どちらが正しいかという事ではなく、ユーザーを単位としている全てのデータにおいて、対象総期間が同じでも、一括で取得するのと、分割で取得するのでは、ずれが生じると認識して扱う必要があります。
『ユーザー=ユニークな訪問者数』と直感的に捉えているかもしれませんが、ここで言われるユーザーとは、その集計期間において、Google Analytics が付与している Cookie のユニーク数でしかありません。
Aという人が、1/1 と 1/2 にアクセスしたとすると、1/1 だけのレポートでは、ユーザー数は 1。1/2 だけのレポートでも、ユーザー数は 1 になります。そして、1/1 ~ 1/2 間のレポートを取っても、ユーザー数は 1 になります。
しかし、1/1 だけのレポートと、1/2 だけのレポートを合算すると、ユーザー数は 2 になってしまいますね。
このように、指定された集計期間中のユーザー数でしかないので、足し上げ数値は思った以上に誤差を生んでしまいます。
年間でレポートしたい場合は、月次推移はデータを1ヶ月毎に取得したもので問題ありませんが、合計は、月次を足し上げず、1年間を指定した別データを取ると良いでしょう。