リダイレクトページは Webサイトの評価を下げてしまうのか?

Search Console のカバレッジレポートを見ることで、Google が正しく Webサイトの全体を認識できているかどうかを知ることができます。
グラフ上部の除外をクリックすると、下図のように様々な Google にリストされない理由が表示されます。

Search Console カバレッジレポート『除外』の様々な理由

Search Console カバレッジレポート『除外』の様々な理由

 

当ブログでも検索からの訪問が多い『クロール済み – インデックス未登録』というテーマもありますが、今回は『ページにリダイレクトがあります』というページについて触れたいと思います。

まず、除外に該当するページが多数あったとして、また、それがどのような理由に分類されていようとも、サイト全体がいわゆるペナルティを受けることはありません。単に除外されたページそのものが Google に認識されることはないということです。(その分だけ過小評価はされているわけではありますが。)
多少なりとも SEO に明るい方であれば、リダイレクトと聞くとネガティブなイメージを感じるかと思います。『ページにリダイレクトがあります』に分類されたページは、早急に何かしらの対応をしなければならないと感じるでしょうが、結論的には、ここにリストされているページが、除外されていても問題ないページであるという確信さえあれば、何かしらの対策(抹消したり)を行う必要は一切ありません。
しかし、これだけでは安心できないという方がいらっしゃいます。「サイト全体を HTTP から HTTPS に変えたら、サイトの大部分の評価が下がった。カバレッジレポートを見てみたら、元の HTTP のページ大半が『ページにリダイレクトがあります』に分類されていた。何かしら関係があるのではないか?」という推定状況にある方々です。
ですが、” HTTP から HTTPS に変えたら、サイトの大部分の評価が下がった” ことと “『ページにリダイレクトがあります』が増えた” ことは、時期が被っているだけで多くの場合は、全く因果関係はありません。
“多くの場合” としたのは、以下の様な原因がある、実際に因果関係があるケースが存在するためです。

  • http:// → https:// リダイレクト全てが、301 リダイレクトで処理されていることを確認してください。
  • もし、HTML 上に canonical 属性がある場合(CMS を使っていたりするとまず使いますね)は、その値になっている URL が HTTP を指してしまっていないことを確認してください。
  • http:// → https:// リダイレクト を Javascript などのクライアントサイドスクリプトで行わないでください。(移転しましたページなどを表示させてからリダイレクトさせる際にはやらかしてしまうケースが多いですね。)

 

基本的に上記に問題が無ければ、” HTTP から HTTPS に変えたら、サイトの大部分の評価が下がった” ことは、全く別の原因ですので、違うところに目を向ける方が生産的です。

尚、生理的にどうしても『ページにリダイレクトがあります』が 0 ページでないことが気になるのでしたら、そこにあるページを削除するなり、robots.txt で除外するなりしていただければと。