イベント参加後の波及強化を、まっさらな Google Analytics でなんとか評価してみる
BtoB 事業のマーケティング活動、営業活動において、きっかけは Webサイト、その後音沙汰なく謎の期間を経て、何故か1年半後にコンペに声が掛かって受注した。みたいなことはよくあります。
世の中には、これを明らかにできるというツール(使い方によるので必ずしもできるわけではないと思います)はいくつかあります。
『イベントにテナント参加した』『セミナーの客員講師として話をした』など、BtoB 事業において、地道な知名度を上げるための活動は欠かすことができません。ただ、ここに参加してきた見込顧客のリストが得られない、あるいは、そもそもオープン開催でそのようなリストはないなどの状況も少なくはありません。
何の脈絡もないように見えるお問い合わせは、ひょっとしたらイベントやセミナーにこっそり参加していた方なのかもしれません。
これを(一応) Google Analytics でも目星を付けて行くことができます。
具体的な方法としては、セグメントを使います。『ユーザー>概要』のレポートを表示させて、グラフの上に表示される『+セグメントを追加』という箇所をクリックします。すると、以下の様な UI が展開します。
このスクリーンショットの左上に『+新しいセグメント』という赤いボタンがありますので、これをクリックします。
すると、新しいセグメントを作成する UI が開きます。左側に『最初のセッションの日付』というメニューがありますので、これをクリックしますと、以下の様な画面になります。
ここに、イベントにテナント参加していた期間、セミナーを開催していた日付などを入力しましょう。必ずしもその場所に参加していたとは言い切れませんが、一応、参加者である可能性という事ができます。
そして、後は、『条件』のところで、コンバージョンをしたセッション(目標X > 0 のセッション)を指定すると、イベントにテナント参加していた期間、セミナーを開催していた日付に最初に Webサイトに訪れて、問い合わせを行ったセッションがあるかどうかを知ることができます。
かなり精度の低い数字ではありますが、紐付けづらい見込顧客行動を推定する簡易評価としては十分かと思います。もし、複数の期間でこうしたモデルを作って検証できれば、相関関係の確度を上げられますね。
汎用的ではない指標やセグメント方法だとしても、自分たちであれば適用できる独自の物差しを持っているというのは、マーケティング実施上強いですよ。他社が採算を疑問視するところに、自分たちだけ光明を見いだせることもありますから。数字に支配されるのではなく、上手に数字を使う側に回りましょう。