EAT って何?

「eat=食べる」という単語の話ではなく、”Expertise, Authoritativeness and Trustworthiness.” の頭文字を採ったもので、それぞれの単語は「Expertise:専門知識」「Authoritativeness:権威」「Trustworthiness:信頼性」です。
何のことかというと、Google がページの内容を分析して検索結果の順位を決めるために、この 3 つの基本原則(ただし、この 3 つ以外にも独自性など他に指標がありますが)に基づいて評価していますよというものです。
タイトルにキーワードを入れるとか、ページを増やしてサイトの規模を大きくするとかは、いわゆる SEO テクニックとして有名ですが、これだけ情報が氾濫している昨今においては、特に激戦と言われるキーワードにおいて、(正攻法の範囲を逸脱しない程度の)SEO だけで上位にリストされることは難しいです。
何故難しいかというと、この EAT があるためです。仮に A さん、B さんの二人が全く同じ記事を同じサイトに、同じタイミングでリリースしたとして、どちらが Google にリストされるか、上位になるのかというと、そこに介在するのが EAT 分野の評価です。この場合、著者自身の知名度が結果に直接的に作用します。
著者自身の知名度とは、簡単に言えば、権威と公共性のあるサイトに、その著者の名前がどれだけ肯定的な評価と共に存在しているかというものです。(リンクが張られているとかそういうテクニックの類いの話ではありません。)

一説には、Google は「シード(seed:種)」と呼ばれる、ここを起点に評価(ここに言及される人物事をベースにサイトを移動)していくというサイトを持っていると言われています。つまり、シードサイトに取り上げられている著名人、著名サイトが記事をリリースすれば、それは類似する記事を駆逐し、上位に表示されることになります。

つまり、インターネット上における広報活動が、結果として検索結果の順位を確実かつ長期的に好転させることになるということができます。
ウェブマスターは、広報担当者と強く連携し、大局的な視点でウェブプロモーションを考えていく必要がありますね。