Webサイトは、コミュニケーションシナリオ立てが全ての始まり。

Webサイトを制作する際、どんなページが必要か、どんなサイトマップになるかを考えますが、その前に、どんな順序で見てほしいと考えるか、あるいは、どんな順序で見られると想定するかという検討が、全ての基本になります。

日本(および左から文章がはじまる多くの国)のWebページにおいて、一般的左上が最も重要(目が行く位置)で、右下になるにつれ重要度が下がっていきます。
つまり、シナリオの順に沿って、ページがナビゲーションのどの位置に来るべきかが自動的に決まっていき、カテゴリ分けの方法、詳細ページに置く情報の順序も必然的に決まっていきます。

このシナリオ立てを、単に競合サイトがこうだから、よく見るものがこうだからと決めてしまうのは、よろしくありません。(もちろん、先にシナリオを立ててた上で比較検討する材料としては良いですが。)

訪問者に主体的に選択していると思わせつつも、こちらの見てほしい順にページを辿らせる様なUIを築くことこそが、最終的な成果を挙げる重要な要素です。

アクセス解析においても、このコミュニケーションシナリオが有るか無いかは非常に大きな違いが生まれます。
Webサイト側の想定に対して、実際の訪問者がどの程度ずれているのかという視点で捉えると、より課題点が明白になり、補正すべき点と方法もシンプルかつ効果的なものになりやすいです。

アクセスデータは、好まれているかいないかのバロメーターとして見てみると、難解な分析ロジックを駆使するよりよっぽどためになる結果が得られることも往々にしてありますので、Webサイトと訪問者のコミュニケーションシナリオを立ててみることをお勧めします。