日本とそれ以外の国で最も違う気をつける点

Access Reporter™  は、実は英語版もありまして、一応世界各国で利用されています。また、当社は海外向けのクリエイティブ制作を長らくやっていますので、世界の様々な状況や文化について多少なりとも知見があります。
よく、日本とそれ以外の国で、Webサイトの作りは全然違うといった話はありますが、グローバルな Webサイトを構える際に最も気をつけるべきことを挙げたいと思います。
一応『日本語じゃない』というのは、ナシで。Webサイトだけに限りませんから。

最も大きな違いは、標準的な画面サイズです。実は日本は、常に他国よりも高性能な機材が一般に普及しています。現在において、日本はダントツのハイテク国というイメージは薄くなったかもしれませんが、それでも皆さんが使っている PC は、他国の一般人に比べて高性能な物なのです。
もちろん、スマートフォンは比較的画面サイズが統一されているのでそれほど差は無い(嘘です。iPhone シェアが高いという世界的に見ると多少変わった国なので差があります)のですが、PC モニターについては、日本は他国よりも大きい(高精細)です。

statcounter(https://gs.statcounter.com/)によれば、2020年6月の日本で最も利用されている PC 用モニターサイズは 1920×1080 でシェア 24.97% です。一方、世界全体で見ると、最も利用されている PC 用モニターサイズは 1366×768 でシェア 23.27% です。この差は、イメージとして、4 年前のモニターを使っていた感覚に近いといったところでしょうか。
日本は、ほぼ常にその当時の一般向けハイスペック機が店頭に最も多く並び、そして、それを消費者が選ぶので、このようなことになっています。

解像度、モニターサイズが異なるということは、空間配置や情報量に大きな影響があるでしょう。
当社がよく言うことの一つですが、基本的に日本語サイトをベースに、その展開先の言語を流し込むというのをお勧めしないのはこうしたところが根拠にあります。

海外向け!というと、どうしても、現地の文化や習慣みたいなところに目が行きがちですが、それ以前に、インターネットにまつわる環境の違いを把握しないと何の意味もありません。
上で挙げた statcounter というサイトでは、ブラウザや検索エンジンなど、インターネットの基本的なプロパティのシェアを国別に見ることができるので、お勧めです。